排水管の寿命は排水される水質に大きく左右されるため、更生・更新工事のタイミングは建物によって異なります。また、建物の築年数によって必要な工事が変わってくるため、劣化状況を定期的に確認することをおすすめします。
よくみられる劣化・状態 | 工事内容 | |
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築5年 | 特筆事項無し | 毎年1回の排水管洗浄 |
築10年 | ||
築20年 | 排水管内の劣化が進む事で、通常の洗浄作業では、汚れが取れづらくなる。 | 共有部・専有部の更生工事(場合によっては更新工事) |
築25年 | 台所系統で漏水やつまり、錆が目立ち、排水不良が起こる | |
築30年 | 浴室・洗面所系統で漏水やつまり、錆が目立ち、排水不良が起こる | |
築35年 | トイレ系統で漏水やつまり、錆が目立ち、排水不良が起こる |
水配管用亜鉛めっき鋼管 | 20~25年程度 |
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配管用炭素鋼鋼管 | 20~25年程度 |
排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管 | 25~30年程度 |
硬質塩ビ管 | 30年程度 |
排水用鋳鉄管 | 30~40年程度 |
台所系統は油や食べものくずなどの有機物が触れるため傷みが早く、反対にトイレ系統は有機物や脂肪分の付着が少ないため修繕周期を長くとることができます。
排水管は給水管に比べ劣化の進行が早く、工事の作業性が著しく低下します。ほんの数年の放置が作業時間や工事金額などに大きく影響を及ぼすことがあるため、早めの工事と定期的な確認・メンテナンスが重要です。
例)数年間放置しただけで……
という大きな負担に変わることがあります。